今日は、セビリアを出てJALユーロバスを使って、コルドバに向う。今回初めて団体ツアーに乗った。セビリアからは5名だったが、コルドバ駅で15名ほど拾い、計20名の旅。
コルドバに着くと、まずはユダヤ人街を歩く。団体のスピードと自分のスピードが合わない。時々写真に夢中になっていると置いていかれることがある。ここは迷子になったら出て来れないといわれるほど複雑な迷路。ところが恐れたことが起る。写真スポットとして有名な「花の小道」で撮影の順番待ちをしているうちに、自分達のグループを見失ってしまった。ガイドさんの携帯も知らず、宿泊ホテル等の書いた書類もバスの中、またバスの停車場所もわからないという中で、真っ青になった。たぶん次の目的地メスキータの方だろうと適当に歩いていくと、何とか自分達のグループを見つけることができ、大いにほっとした。
そこで昼食となり、またグループが分散。今回は迷子にならないようにと、集合場所に随分前に戻っていた。不安でしょうがない。いつもは一人旅なのでなんの気兼ねもなく、足のむくまま、気の向くまま、写真ばかりとっているので、こんな気持ちになったのは初めて。団体旅行の窮屈さを知った。昼食はさっきのショックであまり食が進まなかった。
昼食後は、メスキータへ。メスキータとはスペイン語のモスク。このモスクはバグダットに負けないようにと作っただけのことはあり、巨大。中の建築様式は、白い石とくさび形の赤レンガが交互に組み合わさったアーチが限りなく広がる。もともとは採光されていて明るかったのだが、キリスト経の教会に移ってから採光部が埋められて、現在はうすぐらい。現在は、このモスクの真中にカテドラルが作られていて異様な組み合わせになっている。
メスキータを見終えた後、ガイドさんから明日はJALバスに乗らないのですねと確認され、またまたドッキリ。確か明日も乗ることで予約したはず。しかし、ガイドさんの方には伝わっておらず、確かにバスのクーポンも1日分しかでていなかった。明日バスに乗らないということは、グラナダについてもアルファンブラ宮殿にいけないということに気づく。ガイドさん曰く、アルファンブラ宮殿の予約はほとんど不可能で、唯一の可能性は朝6時ぐらいに受付にでかけて、当日券を買うしかないとのこと。
うじうじどうしようと考えながら、バスはグラナダに向った。グラナダまでは3時間程度。途中の景色は広大な農地とオリーブ畑。これまで見てきたヨーロッパの風景とは少し違う気がした。
グラナダに到着し、JALパックのベルギー支店の緊急連絡先にTELして確認したところ、やはり翌日分のバスは旅程にはいっていないとのこと。グラナダを含めたパッケージだから当然アルファンブラ宮殿は入っているものと思った自分の勘違い。それにしたって旅程表もくれない、その説明もしてくれないJALパックもひどいところだ。
ホテルでツアーがあるということで、それに乗ろうかと思案しているうちに、ガイドさんからキャンセルがあったので、それを譲ってくれるといってくれた。神様・仏様と言った感じ。JALツアーに対する不信感が払拭された。
夕方、グラナダの街を少し散策した後、夜は有名な「洞窟のフラメンコ」へ。ここでは、本物のジプシーが踊る。迫力一杯のフラメンコを鑑賞。その後、アルバイシンという城塞都市を歩き、サン・ニコラス展望台からアルハンブラ宮殿のライトアップを眺める。絶景。ここで、写真撮影に夢中になっていて、ふと気づくと携帯がない。またまたドキッとして足元を探すとそこに落ちていた。よくタイミングよく気づいたものだ。
3つの大きな失敗を重ねても、今日はまったく運がよく、すべて事なきを得た。とても変な1日だった。
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